急性腹痛
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年齢 28歳
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年齢別 20代
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性別 女
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症例報告 |
診療が終えて一服していた夜、電話あり。「先生、近くにいるんですけど、おなかが痛くて動けないほどです。診てくれませんか」この間来たばかりの若い女性患者の切ない声が聞こえる。
急患である。話を聞くと、午後1時半から3時にかけてランチを摂ったが、夕方になると急に腹痛がひどくなり、うずくまってしったという。
何を食べたか? ペスカト−レ(魚介類のスパゲッティ)。調べると、ツナに反応がある。貝、エビカニ、小麦などには反応がない。以前ドイツに留学していたときも、ツナ入りのサンドイッチを食べたあと、腹痛で病院に担ぎ込まれたが、どこにも異常が見つからず、放置されただけだった。こんな話も思い出される。
寿司はどうか? マグロを食べても問題はでない。どうやら、ツナ単独あるいはツナと小麦の場合、ツナのアレルギーが出るのではないか、と推測される。試しに、ツナと米の組み合わせでは、反応がでない。おそらく、米の強いエネルギーがツナのアレルギーを消しているためではないか。
いずれにしても、ツナとツナ+小麦の組み合わせの治療をすることにした。はたして、腹痛はきれいになくなり、元気に帰っていった。
この患者には卵を初め基本的な項目にアレルギーがあるので、後日、しっかりとアレルギー治療を受けるように、と説得した。
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記入日時 2004/02/26/15:21:25
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