左膝痛
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2004/02/21
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年齢別 50代
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性別 男
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症例報告 |
左膝の痛みを訴えて中年の男性が来院した。痛みは左膝の前部から左大腿前部、それに左の腰部にある。発症は5日前の朝に突然出た。その2日前にぎっくり腰のような感じになる。
膝の痛みで足がつけない。痛みはビリビリして、徐々にしびれ感が強くなってきた。整形外科に行き、MRIでL2/3に神経圧迫があると診断され、薬を処方されたが、一向に効かない。整体に行っても効果が無い。知人の紹介で来院した。
まず、話を聞いた。「発症の前に何かありましたか?」「その前日に宴会があり日本酒、ビール、焼酎たらふく飲みました。またその前日にも宴会で結構飲みました」
ははーん! 全2日間の大酒飲みである。そこで内臓を調べると、肝臓から反応が出る。また、アルコールからも反応が出る。一種の急性アルコール中毒。これが肝臓の経絡のエネルギーを遮断したと考えられる。次回の通院の際には胆嚢の経絡にもエネルギーの遮断が認められる。これも治療する。5日間の間に3回治療するが、痛みはそれほど軽減しない。
4回目の予約はキャンセル。初診から10日目に再来院。左殿部に帯状疱疹ができていたと報告される。これはうかつだった。病院で薬を処方され、感染は収まる。これ以降、痛みの患者の場合、帯状疱疹のスクリーニングテストを行う。
それはともかく、帯状疱疹の感染が収まっても痛みは消えない。検査をすると、帯状疱疹とアルコールの反応が出る。これを治療していく。おそらく、疲労とアルコールの多飲ストレスが重なり、ヘルペスウィルスの日和見感染となったのであろう。帯状疱疹とアルコールのアレルギーとこれらの組み合わせを3回治療する。痛みの尺度は7/10へ。やや改善。さらに2回治療すると5/10へ。ようやく痛みは半減である。
さらに、後3回治療して、痛みの尺度は3/10へ。アルコールに関連した感情ストレスも解放して、都合20回近く治療して、痛みはほとんど無くなった。 この間、神経筋骨格系のバランスをとる治療は一貫して行った。
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記入日時 2004/02/22/15:42:10
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